身体は繋がっている

今回も腰痛の臨床報告です。

昨日来院されたN様。ぎっくり腰です。ただ何をして痛めたのか分からず気付いたら痛くなっていたそうです。痛すぎてヨチヨチ歩きしており、前かがみすると途中で膝崩れになる程重症でした。

ぎっくり腰といえば重い物を持ち上げようとした瞬間グギッとなるイメージがあるかと思いますが、今回のように特に何かした訳でもないのにいつの間にか痛くなっていたと訴える人も多いです。

ぎっくり腰は大腰筋の異常なまでの緊張が原因で、大腰筋への負担が直接的なものなのか間接的なものなのかで発症は分かれます。これまで何百とぎっくり腰を診てきましたが「重いものを持ち上げようとしてグギッ」の絵に描いたようなぎっくり腰は以外に少なくて、今回のように「いつの間にかグギッ」のパターンが圧倒的に多かったです。

直接グギッのパターンは大腰筋を直接緩めてあげれば解決しますが、間接グギッのものは大腰筋に負担をかけているものを解消させないと解決しません。

N様への治療で最初にやったのは足裏にテープを張った事です。テープで伸びきった足の腱を保護してあげました。たったそれだけでヨチヨチ歩きをしなくなり、前かがみも楽に出来るようになりました。本人はかなり不思議がっておりましたが、ネタはコレなんです。

この画像の青い筋肉の繋がりをディープフロントラインといいます。足の裏~脚の内側~体幹の深層の筋肉にかけて走行している筋膜ラインです。このラインを通して足裏の異常が大腰筋へ負担をかけていたのです。

動作に余裕が出来たのでベッドに移ってもらい全身を検査して緊張の強い部分を緩めて、開いた骨盤を締めるべく骨盤矯正を行い、伸びていた前仙腸靭帯を締める操作を行いました。施術終了後ベッドでの起き上がり動作もスムーズに出来るようになり、かなり喜んでおられました。

このように全身は繋がっており、思いがけない所が痛みの原因になっている事はよくあります。ただ痛いところを揉んだり電気を流したりするだけでは治りません。

痛みの原因が何処なのか、はっきりさせたい人は金井接骨院へ是非どうぞ

当院の公式HPはこちら  http://kanai-sekkotsuin.jp/